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ねこを連れて移動するときの注意点

獣医師が監修しました
工藤 綾乃 先生

獣医師

ねことの外出に必要な準備

ねこと一緒に旅行や引っ越しをする、ねこを病院へ連れて行く、災害時にねこと一緒に避難するなど、ねこを連れて移動する機会は少なからずあるでしょう。この記事では、そういったときに何を準備すればよいのか、どういったことに気を付けなければならないのか、確認しておきましょう。

まずは必要な持ち物をチェックしてみましょう。

 

キャリーケース

ハーネス・リード

キャリーケースが壊れてしまう可能性、キャリーケースの扉が開いてしまってねこが飛び出してしまう可能性も考えられます。キャリーケースの中でもハーネスとリードを装着しておくと安心です。

水とお皿

移動中はねこが自由に水を飲むことはできません。無理やり与える必要はありませんが、移動の合間にお皿に水を入れてこまめに与えるようにしましょう。

ペットシーツ

キャリーケースの中に敷きましょう。また、粗相や嘔吐したときのために予備も持っておきましょう。

布やタオル

いつも使用しているような、ねこの匂いのついたタオルが望ましいです。キャリーケースの中に入れる、外側を覆うなどしてねこを落ち着かせてあげましょう。

ゴミ袋、ティッシュ、ビニール手袋

掃除用です。袋は臭いが漏れにくいものであればなお良いです。

保冷剤やカイロ

特に夏や冬の移動時には、ねこの環境を適温に保ってあげる必要があります。保冷剤やカイロをタオルに包んでキャリーケースの中に入れたり、外から当ててあげたりして使用しましょう。こまめに中の温度をチェックして暑すぎたり寒すぎたりしないかを確かめること、中身が出ないようにすること、保冷剤の使用によって水滴でねこが濡れてしまわないようにすること、などに気を付けましょう。

その他、移動先でのトイレ(ポータブルトイレ)と猫砂(いつも使用しているもの)のほか、酔い止め薬もあると安心です。特に初めての移動の場合はねこが酔いやすいかどうかわからないので、念のため動物病院でもらっておくと良いでしょう。

持ち物をそろえていても、ねこがそれらに慣れていない状態で移動に臨むと、ねこにとって大きなストレスとなってしまいます。

首輪やハーネス、リードの装着を普段から練習しておくこと、行き先で使用する予定のポータブルトイレに馴れさせておくこと、そして何より、キャリーバックに入る練習もしておきましょう。

また、移動先でのトラブルを避けるためにも、マイクロチップの装着や避妊手術、ワクチン接種、寄生虫の予防など、必要なことは早めに対策を講じておきましょう。

 

次に、各移動方法での注意事項について確認していきましょう。

どの移動方法でも言えることですが、移動の際に第一に気を付けなければならないことは、長時間移動にならないようにすることです。できるだけ最短ルートで、こまめに休憩をはさむことがねこにかかるストレスを軽減するために重要です。

 

自家用車での移動

猫と二人で移動する場合は、飼い主が運転席から確認できる場所で、キャリーケースが安定するところに置きましょう。

夏など気温の高い時期にねこだけを車の中に放置することはやめましょう。熱中症になる可能性があります。また、直射日光が当たらないよう、車の窓にシェードを付けることや、車内温度を適温に保つためにエアコンをつけるなどの対応も取りましょう。

 

タクシーでの移動

タクシーに乗る前に、運転手にねことの乗車が可能か確認しましょう。確認がとれたら、座席を汚さないように大きめのタオルを引いてからその上にキャリーケースを置くか、膝上か足元に置いて固定しましょう。

 

バスでの移動

路線バスでは、バスに持って入れるキャリーケースの大きさの上限が定められている場合がありますので事前に確認しておきましょう。料金は無料のことが多いですが、念のため確認しておくと良いでしょう。キャリーケースは他の乗客の迷惑にならないように立って足元で固定するか、座席が空いてれば膝上においてできるだけ揺れないように抱えましょう。

バスには動物アレルギーの人が乗っている可能性もあるので、必ずキャリーケースに入れ、ねこが顔を出したりしないように気を付けましょう。

高速バスではペット持ち込み不可の場合が多いので、事前に情報を得ておく必要があります。

 

電車での移動

電車に持ち込めるキャリーケースの大きさの上限や料金は、各鉄道会社で定められています。例えばJRでは、サイズは長さ70 cm以内、縦・横・高さの合計が90 cm程度、重さはねこを入れた状態で10 kg以内、料金は1個290円、と定められています。各社で条件が異なりますので、事前に確認しましょう。

電車内で座れる場合は膝上や足元、立つ場合は両足で挟んで支えましょう。他の乗客に迷惑にならないよう、先頭車両などの座席から離れた場所に立つのも良いでしょう。

新幹線の条件もよく似ています。

 

飛行機での移動

他の移動手段と異なることは、搭乗中ねこは航空機の貨物室に入るため、ねこと飼い主が離れるので様子が確認できない、ということです。ねこなどのペットが入る貨物室は空調が安定している空間ですが、ねこの体調が万全であることを事前に確認しておきましょう。

航空会社によって料金や条件が異なります。電話やホームページなどから事前にしっかり確認しておかなければなりません。基本的には、ペットの搭乗予約と同意書の提出をする必要があります。国内線と国際線で異なることもあります。

参考文献:

1. 環境省. ペットの災害対策「動物の愛護と適切な管理」, 参照日:2022/2/4

2. 東京都交通局, 参照日:2022/2/4

3. JAPAN AIRLINES , 参照日:2022/2/4

監修者

工藤 綾乃 先生 (獣医師)

札幌出身。地元の北海道大学を卒業後、関東の動物病院で勤務。腫瘍症例の治療に携わるなかで、より効果的な治療を見つけたいと考え、現在は麻布大学博士課程に在籍中。ねこと暮らしながら実験漬の日々を送っている。専門や興味のある分野は、がん、麻酔・集中治療、野生動物臨床など。