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おやつについて

獣医師が監修しました
工藤 綾乃 先生

獣医師

おやつのタイプと適正量

おやつを見せると上手におねだりしたり、おやつをあげると大喜びで舐めたりするねこをみると、ついついおやつをあげたくなりますよね。ですが、どういったおやつがねこにとっていいのか、いったいどれくらいの量が適切なのかを知っていますか。おやつはあくまで嗜好品なので、主食以上に食べてしまうと栄養の偏りが生じる可能性があり、あげすぎに注意する必要があります。

あげてもいい量の目安は、ねこが1日に必要とするカロリーの10%以下にするべきとされています。たとえば標準体型で4㎏のねこの場合、1日の摂取カロリーが190キロカロリーなのでその10%は19キロカロリーになります。ついついあと一袋だけ、一粒だけと思ってあげてしまいますが、すぐカロリー過剰になってしまうので注意しましょう。

最近はおやつの種類も非常に多く、ドライタイプ、ウェットタイプのほか、歯磨きにも使えるもの、素材をそのまま乾燥させたものなど様々です。人のものと変わらないようなおいしそうな見た目のものもあり、ついつい人の食べているものをあげたくなってしまうかもしれませんが、ねこには必ずねこ用のものをあげてください。どうしてかというと、人の食べるものはねこにとって塩分が多すぎたり、ネギなど中毒をおこす食材が含まれていることもあるからです。

 

 

おやつの上手なつかいかた

そもそも主食として総合栄養食と表示されているフードを食べていれば、栄養は十分にとれていることからおやつは必須ではありません。しかし、人と暮らしていくうえではおやつはコミュニケーションの方法のひとつとして大切な役割を果たします。たとえば長時間のお留守番でさみしい思いをしたあとや、嫌いな爪切りを頑張ったあとのご褒美としてあげることでねことより仲良くなれたり、遊びの中でおやつをあげることでねこのストレス発散にもつながることがあります。

また、おやつは主食のフードより嗜好性高く、よりねこが好んで食べるように作られているため、食欲が低下したときでも食べてくれることがあります。健康であっても食の細い、積極的に食べようとしないねこには主食の上にトッピングとしておやつを使うことで主食の食いつきをよくすることができます。

いろいろなおやつがありますが、ねこは成長すると慣れないものを警戒するようになり、目新しい食事を食べてくれなくなることがあります。小さい頃からおやつでいろいろな食材を試してみることで、将来的に食べられる食事の幅が広がることが期待できます。フードをたくさん買うのは大変ですし食べなかったとき廃棄する量も多くなってしまいますが、おやつは少量で販売されているので比較的試しやすいのではないでしょうか。

また、高齢のねこの多くは代謝の変化や腎臓病などから、食事量が減り痩せてしまうことが多いのでカロリーを補うための方法としておやつを使うこともあります。他にも、水をあまり飲まないねこに、水分摂取を増やす方法としてウェットタイプのおやつが役に立ったりします。単なる嗜好品としてではなく、ねこの健康に役立てながら上手におやつを使っていくとよいでしょう。 

 

おやつのあげすぎのリスク

先にも述べましたがおやつはあくまで嗜好品で、食べすぎは望ましくありません。一袋だけ、一口だけ、を繰り返すうちに肥満になってしまいます。また、おやつはねこが好むように調節されているため味が濃いことが多く、塩分や脂質が過剰になってしまいます。肥満はそれだけでも問題ですが、糖尿病や関節の病気などほかの病気につながる可能性もあります。

ねこがダイエットをする場合、運動だけで痩せることは難しく、摂取カロリーを減らすために食事を減らすことが必要で、おやつもあげられなくなってしまいます。ねこにストレスがかかるのはもちろん、ご褒美などのコミュニケーションがなくなるので飼い主もストレスに感じてしまいます。ねこと人、双方のためにもおやつのあげすぎとそれによる肥満には注意するとよいでしょう。

 

監修者

工藤 綾乃 先生 (獣医師)

札幌出身。地元の北海道大学を卒業後、関東の動物病院で勤務。腫瘍症例の治療に携わるなかで、より効果的な治療を見つけたいと考え、現在は麻布大学博士課程に在籍中。ねこと暮らしながら実験漬の日々を送っている。専門や興味のある分野は、がん、麻酔・集中治療、野生動物臨床など。