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ねこの平均寿命はどのくらい?

獣医師が監修しました
工藤 綾乃 先生

獣医師

ねこは長生き

ねこ全体の平均寿命は、一般社団法人ペットフード協会の「2020年度全国犬猫飼育実態調査」によると、15.45歳です。同調査では、完全室内飼育のねこと外との行き来が可能なねこの寿命の違いについても調査されており、完全室内飼育のねこの方が外に出るねこよりも2.5年ほど寿命が長かったようです [1]。

ちなみにギネス世界記録では、史上最長寿命のねこはアメリカの家庭で飼われていた雌のねこちゃんで、38歳3日だそうです。人間の年齢に換算すると約170歳ですので、とても長生きしたということが分かりますね。

人の年齡に換算してみると?

ねこは人と比べて、とても早く成長し、歳を取っていきます。人の年齡に換算すると、いまの年齡は何歳くらいなのか想像してみましょう。

生まれてから2年目以降は、1年で4歳ずつ歳をとると考えると人に換算したおおよその年齡が計算できます。

5つのねこのライフステージ

2021年に改訂された、American Animal Hospital Association (AAHA)とAmerican Association of Feline Practitioners (AAFP)によるねこのライフステージガイドラインによると、ねこのライフステージは以下の5つにわけられます [2]。

Kitten(子猫期)1歳未満

人や環境に慣れさせるのに最適な時期です。優しく接してあげることで、人や他のねこ・ペットと良好な関係性を築けるようにしましょう。また爪切りや歯磨き、キャリケースに入る練習もしておくとよいでしょう。

Young adult(青年期)1歳~6歳

ねこ同士のじゃれあいが減り、ねこと人との関係性も徐々に落ち着いて成熟したものに変わってきます。

Mature adult(中年期)7歳~10歳

歳をとり、少しずつ環境を変えていく必要が出てくる時期です。トイレをねこが入りやすい形のものや行きやすい場所に変えてあげたり、より暖かく柔らかい寝場所を用意してあげたり、フードも年齢に適したものにする必要が出てきます。

Senior(高齢期)10歳以上

中年期のねこと同様、ねこの身体の負担にならないような過ごしやすい環境を整えてあげましょう。また、病気も増えてくる時期のため、体調の変化に注意する必要があります。

 

長生きの秘訣

ねこがわたしたちと長く、健康に過ごせるようにするには、どのような点に気を付けると良いのでしょうか [3, 4]。

飼育環境

統計では、完全室内飼育のねこの方が外出をするねこよりも長生きであることが示されています。この理由は、室内飼育であれば、交通事故や他のねこから感染症や寄生虫などにうつるといったリスクが減るためだと考えられます。屋外での危険を考えると完全室内飼育が理想的ですが、室内飼いの場合には活動範囲の制限による肥満やストレスに注意が必要です。ねこが隠れることができる場所や、少し高いところでくつろげる場所、爪とぎの場所などがあると良いですね。

ねこによっては、トイレが汚れていたり、食事の場所の近くにあったりすると、トイレに行くのを嫌がってしまうこともあります。排泄を我慢することは、尿路結石などの泌尿器系の病気になるリスクを高めてしまいますので、トイレの環境も忘れずに整えてあげましょう。

食事・水

毎日の食事はねこの健康を守る上でとても大切です。ねこは自分で食べるものを選べないので、ねこの状態に合わせた量、適切なカロリー・栄養を含んだごはんを準備してあげましょう。人間の食べ物をあげないこと、おやつをあげすぎないことも重要です。適切なカロリー量は、「体重増加の記事」を参考にしてください。また、清潔で新鮮な水を好きな時に飲めるようにしてあげましょう。

運動

運動量が不足していると、肥満となってしまう可能性が高くなります。肥満は糖尿病や心臓病、関節炎などのリスクを上げてしまうため、運動ができる環境を整えてあげることで早めに予防しましょう。キャットタワーを置くことや、定期的にねことおもちゃで遊ぶことで運動不足を解消することができます。ねこが肥満どうかは、ボディコンディションスコア(BCS)を確認してみましょう。

病気への対策

日頃から、食欲や飲む水の量、トイレの頻度などに気を付けてあげることが大切です。また、定期的に健康診断は病気の早期発見につながります。予防接種は、感染すると深刻な状態になってしまう病気からねこを守る上で大切な予防法です。獣医師に相談し、打つべきワクチンは適切な時期にしっかりと打ちましょう。

 

参考文献:

1. 一般社団法人ペットフード協会, https://petfood.or.jp/data/chart2020/index.html

2. 2021 AAHA/AAFP Feline Life Stage Guideline, Quimby et al. Veterinary Practice Guidelines. 2021

3. ISFM | International Society of Feline Medicine (国際猫医学会-WSAVA)

4. Feline Behavioral Health and Welfare - Prevention and Treatment - 2016, p.12-22

監修者

工藤 綾乃 先生 (獣医師)

札幌出身。地元の北海道大学を卒業後、関東の動物病院で勤務。腫瘍症例の治療に携わるなかで、より効果的な治療を見つけたいと考え、現在は麻布大学博士課程に在籍中。ねこと暮らしながら実験漬の日々を送っている。専門や興味のある分野は、がん、麻酔・集中治療、野生動物臨床など。