毛色や模様で性格がわかる!?ねこ柄コレクション #01
毛色や模様によって、ねこの性格の傾向がわかると言われているのをご存知ですか?
ねこの大きな魅力の1つが、芸術とも言える毛色や模様。十ねこ十色、実に多くのバリエーションがあり、それぞれ違ってそれぞれが魅力的です。今回トレッタ通信では、全5回にわたり、とても奥深い「ねこ柄」について解説していきます!
ねこ柄は複雑な遺伝子と歴史の賜物
ねこ柄のでき方は、実はとても複雑。例えば、人間の血液型の遺伝子は2種類(A型とB型、O型という遺伝子はありません)なので、割と単純ですよね。しかし、ねこの毛色や模様に関わる遺伝子はそれよりも断然種類が多く、わかっているだけで20種類以上あるのだとか。それらの組み合わせによって様々なねこ柄が生まれているのです。真っ白なねこでも、しま模様の遺伝子を隠し持っていたりするので、その子ねこはしま模様になるなど、見た目だけではわからない実に奥ゆかしい世界。
3兄弟のねこ柄でさえ、こんなにバラエティー豊か
数多くのねこ柄遺伝子によって、今日の私たちは豊かな“ね個性”に触れられますが、実は始めは「キジトラ」しかいなかったのだとか。野生動物は生活環境によって保護色となる毛色や模様をしていますが、ねこにとってのそれがキジトラだったようです。長いねこ歴のなかで、ねこが人に飼われるようになっていくと、保護色以外の遺伝子を持つねこも増えていき、多岐にわたるねこ柄が生まれたというわけなのです。ねこ柄に歴史あり、です。
ねこ柄の元祖はキジトラだった!
聞いて納得、ねこ柄の法則
ねこ柄を決める遺伝子には大まかな法則があります。
1. 優先順位がある
毛色や模様を決める遺伝子には、優性遺伝子と劣性遺伝子があります。代表的なものに、全身を白くするホワイト遺伝子があります。これはほかのすべての遺伝子に対して優性。白ねこと黒ねこのカップルの間に生まれる子ねこがいた場合、白ねこになる確率が高いんです。
最強遺伝子「ホワイト」!
2. 濃い色は背中側からつく
野生時代の保護色の名残りで、背中側が濃い色に、おなか側が薄い色になっています。ねこが4本足で立った時に、上から当たる光で背中側が明るく、逆におなか側が暗くなります。このグラデーションを打ち消すことで立体感を生まれにくくし、景色に溶け込みやすくするためなのだそう。
確かにおなか側が白い…!
ねこ柄で性格の傾向がわかる理由
複雑なルールと長いねこ歴史の賜物として生まれたねこ柄、大別すると3種類に分けることができます。
「しま柄」…茶トラ、キジトラ、サバトラなど。
「単色」…白、黒、グレーなど。
「ツートン&トリプルカラー」…三毛、サビ、黒白など。
同じしま柄でも色味が違ったり、しま模様の入り方が違ったり
これらのねこ柄によって、「茶トラはこんな性格のねこが多い」といった傾向があるのです。 では、なぜそれがわかるかというと、ねこ柄にはキジトラのように元々あった柄と、人に飼われるようになってから増えた後天的な柄があります。元々の柄を「野生的」、後から生まれた柄を「ペット的」と考えて各ねこ柄を並べてみると、性格の傾向の目安が見えてくるのです。また、ねこの体にあるメラニンの量によっても性格の傾向がわかるという説も。メラニン量が多いと物怖じしない性格、少ないと引っ込み思案になるのだとか。 そのほか、大のねこ好きの弊社スタッフがねこと接したり飼い主さんの意見を聞いた経験も交えて、性格の傾向をご紹介していこうと思います。
それぞれのねこ柄からわかる性格の傾向は、以下をチェック!
≫ ワイルドな人見知り「キジトラ」
≫ 食いしん坊の天然キャラ「茶トラ」
≫ ツンデレ頑固なお嬢様「三毛」
≫ タフで生命力あふれるねこ「白黒」
こちらの記事は、弊社が以前運営していた「toletta mag.」に2019年3月30日に公開された記事を再編集したものです。
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