アメリカにはペットショップがない?ねこを迎え入れる主な方法
日本では「ねこを飼いたい」と思ったら、ペットショップがまず頭に思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。街中にペットショップがあり、ホームセンターの一角にもあるので、馴染みがありますよね。
欧米では日本とは異なり、動物を販売しているペットショップがほとんどないそうです。
現在トレッタキャッツにVEA(Veterinary Entrepreneurship Academy)からインターンシップ中のTiffany(ティファニー)に、アメリカのねこ事情を聞いてみました。
How to Get a Cat in the US?
by Tiffany Galen
(アメリカでは、ねこをどうやって飼うの?)
ねこを飼うことは、人生で体験できる最も素晴らしいことのひとつではありませんか?準備中のワクワク感から、将来の最高の相棒を家に連れて帰るまで、すべてのステップが至福で満たされています。
その過程が、様々な国の間でどのように異なるのか、気になったことはありませんか?日本とアメリカの間にはたくさんの違いがあります。
今回は、アメリカでねこを迎えるまでの代表的なプロセスをご紹介いたします。
1.里親制度
アメリカのほとんどのペットショップでは、ねこは飼育・販売されていません(アメリカでいう「ペットショップ」は、ペット用品店を指します)。
代わりに、ねこを迎える代表的な方法は里親制度です。純血種のねこと出会うことはあまりできないかもしれませんが、里親制度には大きなメリットがあります。野良ねこの数を減らすことに貢献できるだけでなく、子ねこだけでなく様々な年齢のねこもいます。たとえば、仕事が忙しい人は、落ち着いた性格の大人ねこをお迎えしたり、子供連れの家族が温和で寛容なねこを好む場合などです。
アメリカには、地域の動物保護施設、 愛護協会、任意団体など、里親募集や譲渡を行っている機関がいたる所にあります。これらの組織には、譲渡可能なねこを探せる独自のWebサイトがあります。
ねこが保護され施設に入ると、まずは獣医師が健康状態を検査します。この時点でワクチンが投与され、避妊/去勢されます。ねこの健康が確認されると、シェルターに収容され、里親を募集するためのプロファイルが作成されます。
子ねこは多くの場合、ねこ同士のコミュニケーションのために一緒に収容されます。兄弟姉妹も一緒にいることが多いです。健康に特別な事情があるか、一人でいることを好むねこは、他のねこから分離されます。性格、行動、および問題が存在する場合は、プロファイルに記録されます。シェルターのスタッフは、これらのねこをWebサイトなどで紹介し、最適な家族を見つける手助けをします。
2.ブリーダー
多くはありませんが、純血種のねこをブリーダーから購入する人たちもいます。PetFinderは、大規模なペット検索サイトです。品種のほか、「低刺激」、「黒ねこ」など、人々が検索するキーワードごとにペットが分類されています。それぞれの品種についてよりよく理解できるように、利点、気質、性格、寿命に関する一般的な情報が掲載されています。興味のある品種を見つけたら、その品種を譲渡できるブリーダーを案内してくれます。
全国に登録されているブリーダーを集めた専門サイトもあります。Cat Fancier Association では、品種と地域で検索でき、それらの基準に基づいてブリーダーや品種のリストを表示できます。これらの「血統書付き」ねこは、純血種を意味し、キャットショーで賞を収めたなどの記録がある先祖がいることが多いです。ブリーダーを選択すると、連絡先情報が表示されます。
上記のWebサイトの他にも、口コミや地元のブリーダーなど、ねこを飼う方法はたくさんあります。ねこを迎え入れる場合は、事前に十分な調査を行うことを忘れないでください。ねこを飼うことは非常にやりがいのある体験であるのと同時に、大きな責任でもあります。毛で覆われた友達と一緒に、大切な思い出でいっぱいの長く幸せな人生を!
ワシントン大学にて心理学、生物学、毒性学を学び、IT企業や動物病院での勤務を経て、現在はコロラド州立大学にて獣医学を学ぶ。VEA(獣医企業アカデミー)プログラムにおいてトレッタキャッツにインターンとしてジョイン。
インターンに関するインタビューはこちら
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